電話営業代行とは——テレアポ代行との違いと使い分け

基礎知識

電話営業代行とは、アポイント獲得だけでなく受注クロージング・休眠顧客の掘り起こし・既存顧客への継続フォローまで、電話を使う営業業務全般を外部委託するサービスの総称であり、世間で広く使われる「テレアポ代行」はそのうち“アポ獲得”に業務範囲を絞った一種です。 呼び方が違うだけで指しているものが同じ場合と、実際に業務範囲が異なる場合があるため、発注前に「どこまでを電話でやってもらうのか」を切り分けて理解しておく必要があります。

この記事では、電話営業代行の4つのタイプと、テレアポ代行との関係、自社に合ったタイプの選び方を解説します。

比較表:電話営業代行の4つのタイプ

タイプ業務範囲(成果地点)料金体系の目安向いている企業
アポ獲得型(テレアポ代行)架電〜アポイント獲得までコール課金(1コール100〜300円)/成果報酬(アポ1件15,000〜50,000円)商談・クロージングを行う担当が社内にいる
クロージング型架電〜受注・契約締結まで成果報酬(受注1件ごとの報酬)/月額固定電話だけで完結しやすい低〜中単価商材を扱う
掘り起こし・追客型休眠顧客・過去接点先への再アプローチ〜再商談化月額固定/コール課金過去の名刺・リードが社内に眠っている
継続フォロー型既存顧客への定期連絡・アップセル打診月額固定解約防止やアップセルを電話で行いたい

一般に「電話営業代行」という言葉で検索して最も多くヒットするのはアポ獲得型=テレアポ代行ですが、実際に依頼が必要な業務がクロージングや掘り起こしだった、というミスマッチはよくあります。

電話営業代行とテレアポ代行の関係

テレアポ代行は、電話営業代行というカテゴリの中でも「アポイントを取ったところで役割が終わる」タイプに当たります。取ったアポイントの商談・クロージングは発注企業側の担当者が引き継ぐ前提で設計されているサービスです。

一方、電話営業代行という言葉自体には範囲の限定がありません。会社によっては、

  • アポ獲得だけを行う(=実質テレアポ代行と同義)
  • アポ獲得後、電話のまま見積提示・クロージングまで行う
  • 過去に接点のあった休眠顧客に再アプローチする
  • 既存顧客への定期連絡やアップセル提案を継続的に行う

のいずれか、あるいは複数を「電話営業代行」と称して提供しています。同じ言葉を使っていても中身が違うため、資料請求や問い合わせの段階で「成果地点はどこか(アポか、受注か)」を必ず確認してください。

クロージング型が向く商材・向かない商材

電話だけで受注まで完結させるクロージング型は、単価が低く即決しやすい商材(月額数千円〜数万円のサブスク型ツール、既存取引先への追加提案、消耗品の再発注など)では機能しやすい形態です。相手も比較検討に時間をかけず、電話口で意思決定できるためです。

一方、初期費用が数十万円以上かかる商材、稟議や複数人の承認が必要なBtoB商材、専門的な説明を要する商材では、電話だけでクロージングまで持ち込むのは現実的ではありません。こうした商材では、電話はアポ獲得までとし、受注は自社の営業担当が対面・オンライン商談で行う分業の方が成約率は上がります。「電話で全部完結させたい」という発注意図自体が、商材によっては無理筋になることは正直にお伝えしておきます。

掘り起こし・継続フォロー型を使う判断基準

過去に展示会や問い合わせで接点があったものの、商談化しないまま放置されているリストが社内にある場合、掘り起こし・追客型の電話営業代行が有効です。新規リストへのアプローチより反応率が高くなりやすく、コール単価も抑えやすい傾向があります。

継続フォロー型は、既存顧客の解約防止やアップセルを目的とした定期架電です。カスタマーサクセス業務の一部を外注する形になるため、単発のアポ獲得型とは契約設計(月額固定が中心、成果報酬にはなじみにくい)が異なる点に注意してください。

使い分け:3つの質問で自社に合うタイプを判断する

  1. 商談・クロージングを行う担当者が社内にいるか? → いる:アポ獲得型(テレアポ代行)で十分/いない:クロージング型を検討
  2. 扱う商材は電話だけで意思決定される単価・複雑さか? → 低単価・即決可:クロージング型も選択肢/高単価・稟議あり:アポ獲得型+自社商談
  3. 今動かしたいリストは新規開拓か、それとも過去接点先か? → 新規:アポ獲得型/過去接点先が眠っている:掘り起こし・追客型

3つの質問の答えが「商談担当がいる」「新規開拓をしたい」であれば、まずはアポ獲得型(テレアポ代行)から始めるのが最も外れの少ない選択です。テレアポ代行と営業代行の違い(設計機能の有無)については、テレアポ代行と営業代行の違いで詳しく解説しています。

発注前に確認すべきこと

電話営業代行を検討する際は、以下を契約前に確認してください。

  • 成果地点はどこか(アポ獲得までか、受注までか、継続フォローか)
  • 料金体系(コール課金・成果報酬・月額固定のどれか、混在しているか)
  • リストは発注側が用意するのか、代行会社が作成するのか
  • クロージング型の場合、電話口での見積提示や条件交渉に商材知識がどこまで必要か

料金体系の詳細な相場感は、テレアポ代行の費用相場|3つの料金体系と総額の目安、成果報酬型のアポ単価の内訳はアポ単価2万円の内訳——営業代行の原価構造を公開で確認できます。

まとめ

  • 電話営業代行=電話を使う営業業務全般の総称。テレアポ代行はそのうちアポ獲得に特化した一種
  • 業務範囲はアポ獲得型・クロージング型・掘り起こし型・継続フォロー型の4つに分かれる
  • クロージング型は低単価・即決商材向き。高単価・稟議ありの商材には向かない
  • 商談担当が社内にいるか、扱う商材が電話完結できるかで選ぶタイプが変わる
  • 迷った場合はアポ獲得型(テレアポ代行)から始め、必要に応じて範囲を広げるのが安全

「電話営業代行」という言葉だけで発注すると業務範囲の認識がずれやすいため、成果地点を具体的な言葉で擦り合わせてから契約することをおすすめします。

この記事に関するよくある質問

電話営業代行とテレアポ代行は同じものですか?

同じではありません。電話営業代行は電話を使う営業業務全般(アポ獲得・受注クロージング・掘り起こし・既存顧客フォローなど)を指す総称で、テレアポ代行はそのうち「アポイント獲得」まで業務範囲を絞ったタイプです。テレアポ代行は電話営業代行の一種、という関係になります。

電話だけで受注まで完結させる代行会社もありますか?

商材によっては存在します。単価が低く即決しやすい商材(サブスク型のツール、既存取引先への追加提案など)では、電話でクロージングまで行う会社があります。ただし高単価・検討期間の長い商材では、電話はアポ獲得までとし、受注は自社の商談担当が行う分業が一般的です。

自社はどちらのタイプを選ぶべきですか?

商談・クロージングを行う人員が社内にあるならアポ獲得型(テレアポ代行)、電話完結で売れる商材で商談担当を置く余裕がないならクロージング型を検討します。判断に迷う場合は、まずアポ獲得型で外注し、自社の商談化率・受注率を見てから範囲を広げる方が失敗が少なくなります。

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